The Forty-first Annual Mid-West International Band and Orchestra Clinic 1987
指揮:鈴木孝佳
吹奏楽:福岡工業大学付属高等学校吹奏楽部
輸入盤Mark Records MC-20897CD 1988年製作 米盤
The Midwest Clinic - An International Band and Orchestra Conference
福岡工業大学附属高等学校吹奏楽部(現城東高等学校)の演奏で、指揮・指導が鈴木孝佳氏。吹奏楽の詳しいことは知らないのだが、鈴木氏指導のもとでの福工付属高吹奏楽部は、黄金のコンビだったらしい。
外盤のため、簡単な演奏団体と指揮者鈴木氏のプロフィールしか記載されておらず、いつどこで収録された演奏なのかは分からない。拍手が入っているから、公開演奏をライブ収録したものであろう。(以前テープで収録・販売されていたものをCD化した)
驚くのは、指揮者の顔ぶれである。吹奏楽の優秀校ならそうなのかも知れないが、フランシス・マクベス、アルフレッド・リードが自作曲を自ら指揮している。また、フレデリック・フェネルも指揮台に登っている。これがプロの東京佼成ウィンド・オーケストラなどなら当たり前であるが、福岡の一高等学校の吹奏楽部だから感嘆する。日本の吹奏楽のレヴェルの高さを示すものであろう。
タワーレコード “Sony Classical” スペシャルセレクション Vol.2
2008年11月5日(木)リリース~予約中
[収録曲]
1.ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調 作品30
2.クレメンティ:ピアノ・ソナタ ロ短調 作品40-2
3.モーツァルト:ロンド イ短調 K.511
4.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 作品13「悲愴」
5.ショパン:ピアノ・ソナタ 第2番変ロ短調 作品35「葬送」
6.リスト:悲しき序曲と葬送行進曲
7. 同 :スペイン狂詩曲
8.ショパン:夜想曲第19番ホ短調作品72-1
9.ガーシュウィン:前奏曲第2番
[演奏]
ラザール・ベルマン(P)
クラウディオ・アバド(指揮)、ロンドン交響楽団(1)
[録音データ]
1976年11月26-28日, 12月3日(1) ロンドン
1979年3月11,12日(2-9) ニューヨーク
ラザール・ベルマンでは、ビクターから出ていた、リストの「超絶技巧練習曲」が印象に残っている。退屈なリストの曲に初めて引き込まれた演奏だった。その後、リスト編曲による、ワーグナーの楽劇からのピアノ曲もよかった。
チェンバロおよびオルガン演奏は、モード・グラットン(Maude Gratton)というフランス女性で、20歳中ごろの方です。実は、本来は吹奏楽のコンサートにいくつもりで、会場へ。だが、1日日を間違えて、連れの手前、急遽小ホールでこのリサイタルを聴くことにした。お粗末な結果の成り行きでした。したがって、全く予備知識もなく、リサイタルを聴きことになった。
演奏曲目は、前半のチェンバロ曲が
ヴィルヘルム・フリードマン・バッハ:
フーガ ニ短調
幻想曲 ニ短調 F.19
ボロネーズ ト長調
ソナタ ニ長調 F3
幻想曲 イ短調 F23
チェンバロ:ジャン=クロード・グジョンの1749年モデル
後半のオルガン曲は、
大バッハ 前奏曲とフーガ
メンデルスゾーン オルガン・ソナタ第4番
アントン・ハイラー(1923-1979) タンツ・トッカータ
楽器およびその曲目にもなじみがないものばかりで、逆に気軽に聴ける。だが、しかしである。曲の終わりが分からない。いつ拍手すればよいのか。曲の途中で拍手するわけにも行かず、周りの拍手に合わせよう。そういうことで聴いておりました。
ところが、前半のチェンバロでは、最後の幻想曲が終わるまで、拍手が起こらない。その拍手さえも、演奏家が目の前の楽譜を畳み、立ち上がって観客席に向いてから。間が空きすぎも空きすぎ。ステージにすっくと立った女性をみて、一斉に拍手が巻き起こりました。演奏者の苦笑いを思い出します。演奏中、演奏者は、なぜ拍手がないのか、頭の片隅で考えながら演奏していたのではないだろうか。そう推測します。
後半のオルガンでは、大バッハの曲は知られていますから、演奏が終われば拍手。メンデルスゾーンの曲は、4楽章形式で、演奏を聴いていれば、これが終曲と分かるためか、これも拍手は起こる。タイミングよく拍手が入り、演奏者も安心したでしょう。
だが、その安心も続かなかった。最後の曲は、聴いたことはおろか、作曲家の名前さえも初めて。それで、曲が終わっても沈黙が続く。いや、曲が終わったことも分からない。演奏者の背後に盛大な拍手が湧き上がるはずだったはずだが。オルガン奏者は、そばの譜めくりの女性と一言。譜めくりの方もかえす言葉がなかったと想像する。
拍手はなく、依然として静かな客席。イスをまたいで、オルガン下の階段を降りてくる演奏者。それで、本日の演奏曲はすべて終了したことが分かり、やっと、やっとです、拍手が起きる。
<フランスで「日本の聴衆は」、と言われるかな。ごめんなさい。こういう演奏会に慣れていないのです。われわれは。気を悪くしないでください。>
アンコール曲がありました。
こういう演奏会でした。演奏の感想なしの演奏会記事でした。
フルートのように独奏曲に魅力を感じなくても、オーケストラのパートでは大活躍する。今度聴いたのは、フルートではなく、トランペットです。オーケストラ曲でのトランペットのパートのみを録音したものである。「Orchestral Excerpts For Trumpet」。トランペット奏者のためのオーケストラ・スタディでしょうか。演奏と解説は、ニューヨーク・フィルの首席である、フィリップ・スミスが担当している。管楽器のシリーズ物で、レッスン・スタディのCDである。
Orchestral Excerpts For Trumpet
Trumpet: Philip Smith
Summit DCD 144(輸入盤)
日頃、交響曲や管弦楽曲などで同じみの曲ばかりであるが、トランペットのみで演奏されているだけで、新鮮な感じを受けるし、これだけでも楽しめる。トランペットの音は、伸びやかに、純度の高い音を奏でている。曲ごとに、スミスの(英語)解説が入っているけれど、英語力不足のために理解できない。こちらもトランペット演奏と同様、すごく明瞭で、聞き取り易いものだとはわかるのだが。
話変わって、韓国でも「のだめ」ドラマが登場する。音楽ドラマ「ベートーベン・ウィルス」だ。生意気な若手指揮者が楽団結成で奮闘するドラマらしい。千秋先輩もそうだが、指揮者は高慢ちきな人種なのだろうか。その高慢な指揮者が、まわりの人たちの影響を徐々に受けて、成長していく。
キム・ミョンミン、マエストロとして指揮棒を手に登場
そういえば、むかし三上博史主演の「それが答えだ!」というドラマがありました。羽田美智子、深田恭子、藤原竜也らが出演。オーケストラをくびになった指揮者が、中学校の室内楽団を臨時指揮・鍛錬するというものでした。ワーグナーの「ジークフリート牧歌」の曲を覚えている。
音楽ドラマの指揮者像は、才能はあるが、それゆえに傲慢な若者であるようです。パターンが決まっております。(私の友人の、アバド門下の指揮者は、性格が穏やかで、高慢さはひとかけらもない。指揮者すべてが高慢ではないです)