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クラシックなんちゃって2(クラなん)
クラシックに関する話題が中軸です。廃盤・絶版アイテム取り上げブログ。
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日経リサイタル~矢部達哉、中野振一郎、金子博幸、横山幸雄
日本の演奏家の廃盤CDを探してその演奏を聴くのを、楽しみのひとつにしている。今日の1枚は、1995年の日本経済新聞社主催「日経リサイタル」の1枚として出た、4人の演奏家のCDです。出たといっても、非売品表示されている。


日経リサイタル
日経ホール・リサイタル・シリーズ
「ワークショップ・オブ・ミュージック」/ガラ・コンサート
ヴァイオリン:矢部達哉
チェンバロ:中野振一郎
チェロ:金子博幸
ピアノ:横山幸雄
Meister Music MMSP-9001 1996年 非売品

ブックレットの表紙には、チェロの金子博幸氏は載っていない(仲間はずれ?)。
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福岡工業大学付属高等学校吹奏楽部と鈴木孝佳、黄金コンビの記録
連休に吹奏楽を聞き逃し、チェンバロ&オルガン・リサイタルを聴くことになりましたが、聞き逃した吹奏楽コンサートの代わりに、以下のCDを聴きました。今から20年前に出たものです。

福工付属高吹奏学部

The Forty-first Annual Mid-West International Band and Orchestra Clinic 1987
指揮:鈴木孝佳
吹奏楽:福岡工業大学付属高等学校吹奏楽部
輸入盤Mark Records MC-20897CD 1988年製作 米盤

The Midwest Clinic - An International Band and Orchestra Conference

福岡工業大学附属高等学校吹奏楽部(現城東高等学校)の演奏で、指揮・指導が鈴木孝佳氏。吹奏楽の詳しいことは知らないのだが、鈴木氏指導のもとでの福工付属高吹奏楽部は、黄金のコンビだったらしい。

外盤のため、簡単な演奏団体と指揮者鈴木氏のプロフィールしか記載されておらず、いつどこで収録された演奏なのかは分からない。拍手が入っているから、公開演奏をライブ収録したものであろう。(以前テープで収録・販売されていたものをCD化した)

驚くのは、指揮者の顔ぶれである。吹奏楽の優秀校ならそうなのかも知れないが、フランシス・マクベス、アルフレッド・リードが自作曲を自ら指揮している。また、フレデリック・フェネルも指揮台に登っている。これがプロの東京佼成ウィンド・オーケストラなどなら当たり前であるが、福岡の一高等学校の吹奏楽部だから感嘆する。日本の吹奏楽のレヴェルの高さを示すものであろう。

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ベルマン&アバドのカーネギホール・ライブ
(タイトルは間違いだ。ラザール・ベルマンのカーネギホール・ライブ&アバドですね)

タワーレコード “Sony Classical” スペシャルセレクション Vol.2
2008年11月5日(木)リリース~予約中





[収録曲]
1.ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調 作品30
2.クレメンティ:ピアノ・ソナタ ロ短調 作品40-2
3.モーツァルト:ロンド イ短調 K.511
4.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 作品13「悲愴」
5.ショパン:ピアノ・ソナタ 第2番変ロ短調 作品35「葬送」
6.リスト:悲しき序曲と葬送行進曲
7. 同 :スペイン狂詩曲
8.ショパン:夜想曲第19番ホ短調作品72-1
9.ガーシュウィン:前奏曲第2番

[演奏]
ラザール・ベルマン(P)
クラウディオ・アバド(指揮)、ロンドン交響楽団(1)
[録音データ]
1976年11月26-28日, 12月3日(1) ロンドン
1979年3月11,12日(2-9) ニューヨーク

ラザール・ベルマンでは、ビクターから出ていた、リストの「超絶技巧練習曲」が印象に残っている。退屈なリストの曲に初めて引き込まれた演奏だった。その後、リスト編曲による、ワーグナーの楽劇からのピアノ曲もよかった。
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拍手がこない、演奏家は困惑?
連休の間に、東京・武蔵野市民文化会館で、チェンバロオルガンのリサイタルを聴いてきた。第6回武蔵野市国際オルガンコンクールが今月9月19日から開催される。その一環として、オルガンをめぐる催しものがおこなわれている。聴いたリサイタルもそれ。

チェンバロおよびオルガン演奏は、モード・グラットン(Maude Gratton)というフランス女性で、20歳中ごろの方です。実は、本来は吹奏楽のコンサートにいくつもりで、会場へ。だが、1日日を間違えて、連れの手前、急遽小ホールでこのリサイタルを聴くことにした。お粗末な結果の成り行きでした。したがって、全く予備知識もなく、リサイタルを聴きことになった。

グラットン


演奏曲目は、前半のチェンバロ曲が
ヴィルヘルム・フリードマン・バッハ:
  フーガ ニ短調
  幻想曲 ニ短調 F.19
  ボロネーズ ト長調
  ソナタ ニ長調 F3
  幻想曲 イ短調 F23
チェンバロ:ジャン=クロード・グジョンの1749年モデル

後半のオルガン曲は、
大バッハ 前奏曲とフーガ
メンデルスゾーン オルガン・ソナタ第4番
アントン・ハイラー(1923-1979) タンツ・トッカータ

楽器およびその曲目にもなじみがないものばかりで、逆に気軽に聴ける。だが、しかしである。曲の終わりが分からない。いつ拍手すればよいのか。曲の途中で拍手するわけにも行かず、周りの拍手に合わせよう。そういうことで聴いておりました。

ところが、前半のチェンバロでは、最後の幻想曲が終わるまで、拍手が起こらない。その拍手さえも、演奏家が目の前の楽譜を畳み、立ち上がって観客席に向いてから。間が空きすぎも空きすぎ。ステージにすっくと立った女性をみて、一斉に拍手が巻き起こりました。演奏者の苦笑いを思い出します。演奏中、演奏者は、なぜ拍手がないのか、頭の片隅で考えながら演奏していたのではないだろうか。そう推測します。

後半のオルガンでは、大バッハの曲は知られていますから、演奏が終われば拍手。メンデルスゾーンの曲は、4楽章形式で、演奏を聴いていれば、これが終曲と分かるためか、これも拍手は起こる。タイミングよく拍手が入り、演奏者も安心したでしょう。

だが、その安心も続かなかった。最後の曲は、聴いたことはおろか、作曲家の名前さえも初めて。それで、曲が終わっても沈黙が続く。いや、曲が終わったことも分からない。演奏者の背後に盛大な拍手が湧き上がるはずだったはずだが。オルガン奏者は、そばの譜めくりの女性と一言。譜めくりの方もかえす言葉がなかったと想像する。

拍手はなく、依然として静かな客席。イスをまたいで、オルガン下の階段を降りてくる演奏者。それで、本日の演奏曲はすべて終了したことが分かり、やっと、やっとです、拍手が起きる。

<フランスで「日本の聴衆は」、と言われるかな。ごめんなさい。こういう演奏会に慣れていないのです。われわれは。気を悪くしないでください。>

アンコール曲がありました。

こういう演奏会でした。演奏の感想なしの演奏会記事でした。
トランペットのみで楽しめる~フィリップ・スミス
昔フルートをやっていたので、管楽器には興味がある。フルートの独奏曲には、傑作がすくないので、その点で練習していても魅力が薄れてしまった。本当は、オーボエがやりたかったこともある。ただ、他の木管と比べて、オーボエの楽器は廉価がなく、高いし、教えるところも少ない。その理由は、なぜなのだろう。今も疑問だ。


フルートのように独奏曲に魅力を感じなくても、オーケストラのパートでは大活躍する。今度聴いたのは、フルートではなく、トランペットです。オーケストラ曲でのトランペットのパートのみを録音したものである。「Orchestral Excerpts For Trumpet」。トランペット奏者のためのオーケストラ・スタディでしょうか。演奏と解説は、ニューヨーク・フィルの首席である、フィリップ・スミスが担当している。管楽器のシリーズ物で、レッスン・スタディのCDである。

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Orchestral Excerpts For Trumpet
Trumpet: Philip Smith
Summit DCD 144(輸入盤)


日頃、交響曲や管弦楽曲などで同じみの曲ばかりであるが、トランペットのみで演奏されているだけで、新鮮な感じを受けるし、これだけでも楽しめる。トランペットの音は、伸びやかに、純度の高い音を奏でている。曲ごとに、スミスの(英語)解説が入っているけれど、英語力不足のために理解できない。こちらもトランペット演奏と同様、すごく明瞭で、聞き取り易いものだとはわかるのだが。
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韓国の「のだめ」ドラマ
今日は午前3時起き。ワールドカップのアジア最終予選のバーレン戦を見るため。前半はうつらうつら見ていたので、ゴールシーンを見逃した。後半は気合いを入れて見る。中村憲のラッキーなゴールと、相手の退場があり、気分は安心感充満。だが、やはり最終戦だ。相手に続けて2ゴールが入ったので、いつもの日本代表に戻ったか、と落胆。結果、勝ち点3であるから、良しとしましょう。試合コンデーションを考えれば。

話変わって、韓国でも「のだめ」ドラマが登場する。音楽ドラマ「ベートーベン・ウィルス」だ。生意気な若手指揮者が楽団結成で奮闘するドラマらしい。千秋先輩もそうだが、指揮者は高慢ちきな人種なのだろうか。その高慢な指揮者が、まわりの人たちの影響を徐々に受けて、成長していく。

キム・ミョンミン、マエストロとして指揮棒を手に登場

そういえば、むかし三上博史主演の「それが答えだ!」というドラマがありました。羽田美智子、深田恭子、藤原竜也らが出演。オーケストラをくびになった指揮者が、中学校の室内楽団を臨時指揮・鍛錬するというものでした。ワーグナーの「ジークフリート牧歌」の曲を覚えている。

音楽ドラマの指揮者像は、才能はあるが、それゆえに傲慢な若者であるようです。パターンが決まっております。(私の友人の、アバド門下の指揮者は、性格が穏やかで、高慢さはひとかけらもない。指揮者すべてが高慢ではないです)
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